鬼怒川温泉見た外国人とホテル経営
今回、突然予定がすべて空いて、土日がまるまる自由になった。
せっかくの休みなので、特別に強い興味や希望があったわけではないが、「人生の幅を広げる」という意味でも、あえて鬼怒川温泉に来てみた。
1週間前の予約だったが、1泊2食、バイキング付きで10,800円という格安料金。
よほどボロボロのホテルなのかと思っていた。
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鬼怒川ホテルニューおおるり
確かにホテル自体はかなり老朽化が進んでいる。
しかし、部屋の中は清潔だし、露天風呂や大浴場もきちんとある。
さらに、家族向けの貸切露天風呂まで屋上にあり、これも無料で利用できるらしい。
私は一人なので、貸切露天風呂を使っても仕方がない。今回は遠慮しておいた。
そんな中、このホテルで一つ気がついたことがある。
とにかく外国人スタッフが多い。
受付にいた2人も外国人。
そして食事会場で配膳をしているスタッフも、ほとんどが外国人だった。
帰り際に聞いてみると、どうやらインドネシア人が中心らしい。
しかも、20代前半と思われる若い人が多い。
爽やかで感じのいい若者も多く、日本で仕事をしながら生活しているのだろう。
こんな 爽やかな青年だったら30過ぎて容姿に自信のない日本人女性をうまく見つけて結婚することも十分ありうるのではないかとおもった。
そして、もう一つ考えさせられたのが、このホテルの料金だ。
1泊2食付きで10,800円。
これだけ安い料金で、それなりのサービスを維持できている背景には、外国人スタッフの存在も大きいのではないだろうか。
もちろん、単純に「外国人だから人件費が安い」と考えるべきではない。

しかし、人手不足の観光業や宿泊業において、外国人材が重要な戦力になっていることは間違いない。
もし日本人だけで同じ人数のスタッフを確保しようとすれば、採用そのものが難しくなる可能性もある。
一方、館内の宿泊客を見ていると、もう一つ面白いことに気がついた。
宿泊客は圧倒的に日本人が多い。
私の感覚では8割以上が日本人で、外国人はせいぜい1割程度。
つまり、このホテルは外国人スタッフにはかなり依存している一方で、外国人観光客の受け入れには、それほど力を入れていないように見える。
ちなみに10,800円をドルに換算すると、当時のレートでおよそ68ドル。
海外から来た旅行者からすれば、68ドル程度で1泊2食付き、温泉まで楽しめる。
これはかなり魅力的な価格ではないだろうか。
このホテルはAgodaには掲載されている。
しかし、外国人観光客の誘致に積極的に取り組んでいるようには見えない。
もし外国人観光客への情報発信や販売チャネルをもっと強化すれば、稼働率や収益性をさらに改善できる可能性もあるのではないか。
そして、私のような一人宿泊も決して珍しくなかった。
感覚的には、宿泊客の15%くらいは一人だったように思う。
そう考えると、
「外国人スタッフを活用して人手不足を補う」
「外国人観光客を取り込んで客室稼働率を上げる」
「一人旅など、新しい宿泊需要を取り込む」
この3つを組み合わせることで、地方の温泉旅館やホテルには、まだまだ改善できる余地があるのではないかと思う。
今回、たまたま予定が空いたから鬼怒川温泉に来ただけだった。
しかし、実際に現地に来てみると、単なる温泉旅行ではなく、外国人雇用とホテル経営について考える機会になった。
やはり、実際に現場を見るというのは面白い。
机の上で外国人雇用について考えているだけでは、なかなか見えてこないものがある。